夕べの夢(奉仕作業)

 

小学生の私は…

夏休みのある日、奉仕作業のため登校。

 

気温は、40度。

 

全校生徒合わせても、40人に満たない学校。

エアコンなんてあるはずもない。

 

今日来てるのは、20人。

およそ半分の生徒は、サボリ。

 

 

各教室…

職員室…

体育館…

 

小さな子どもたちだけでの掃除は、時間がかかる。

 

 

 

「イタッ!!!」

 

古い木の廊下は…

雑巾をかけるやわらかな手のひらに、トゲとなってささる。

 

 

「アチィ!!!」

 

机は、鉄板みたいに熱くなっていて…

雑巾を持つ小さな手は、やけどしそう。

 

 

頭からは、汗がボシャボシャ落ち…

毛穴という毛穴からは、汗が噴き出してくる。

 

 

 

やっと終わって…

みんなで飲むオレンジジュースのおいしいこと、おいしいこと。

 

 

 

そこへ初老の男の先生が…

「出欠を確認するので、どちらかに〇をつけてください。」

と、用紙を置いていった。

 

見ると、花壇の清掃の日程が書いてある。

  

 

「エッ!?この暑いのに、また奉仕作業?」

 

 

その場をいったん離れた先生が、戻ってきて一言。

「今日来てない人は、欠席に〇しておいてください。」

 

「ん???」

 

疑問に思った夢の中の私は…

 

「先生、

『今日来てない人は、出席にしておいてください』

…の間違いですよね?」

 

先生は、優しく微笑みながら…

「いいえ、今日来てない子は誘いません。

花壇の清掃は、今日来てくれた君たちへのご褒美です。」

 

「ご褒美???」

 

今日さぼった子は、奉仕作業やらなくてよくて

今日来た私たちだけ、また奉仕作業しなきゃならないなんて…

ご褒美のわけないじゃない!!!

 

 

「真面目に来て、罰ゲームみたい!!!」

「わけわかんねぇ~!!!」

 

 

立ち上がって騒ぎ出す子供たちを、静かに見守りながら…

先生は、そっと教室のドアを閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

「体験するからこそ学べることがある」

 

夢は、そう教えてくれた。

 

 

 

ありがとう。